Orchid Tower

ソイ8に立地するOrchid Tower(オーキッドタワー)を訪ねました。ソイ8は入口からしばらくはバー、レストラン、マッサージ屋等が軒を連ねますが、その後はレジデンスが集中するエリアとなります。
Orchid Towerはその一角にある高層アパートとなります。喧騒の周辺環境ですが、敷地内に足を一歩踏み入れれば、落ち着きのある家族用のレジデンスの雰囲気に一転します。日本人のご家族は選ばない場所柄ですので、やはりこの物件にも日本人は住んでいませんでした。
最上階の2ベッドルーム、220㎡のデュプレックス(2階建て)のお部屋を拝見しました。エレベーターを25階で降り、そこから階段を登りやっとこの部屋の入口に到着します。入口を開けると、総チーク材張りの内装が先ず目に飛び込みます。高級木材のコストが高い昨今、このようなお部屋を見かける事は無くなりましたので、結構なインパクトがありました。とは言え、全体に古さが目立っており、高級感はあるものの「ちょっとね。」といった印象です。リビングスペースは決して広いとは言えない為、チーク材張りの壁に多少の圧迫感を覚えます。古い物件に良く登場するバーカウンターを超えるとキッチンがあります。十分な広さがあり、ガスの使用が可能です。備え付けのオーブンはあるのですが、かなり年季の入ったモデルで、博物館でも行かなければお目にかかれないような代物でした。主寝室、副寝室共に十分なスペースが確保されているものの、220㎡の間取りの割には手狭な感じがします。その理由は上階にありました。階段を上ると（又階段！）大きなルーフトップバルコニーがあり、220㎡にはこちらも含まれているようです。数々の植木の中にテラスセットが置いてあり、そこからは息を飲むようなバンコクのパノラマビューが見渡せます。こういったお部屋はちょっと他ではなかなか見つかりません。
このペントハウスと言ってもいいお部屋、「おすすめです。」と胸を張りたいところですが、やはり階段がつらいので今回は差し控える事に致します。